海とデッドマン

エンジニア歴5年、フリーランス、デッドマン

花澤香菜の声ってだけでそのキャラ嫌いになる現象

 毎日のようにアニメを見ているわけだけれども、最近花澤香菜アレルギーがすごい。すげー綺麗な声してるし本人も美人だし年の割にイタいキャラやらされてるってのを差し引いても充分ブヒブヒ対象なんだけれども、なんか聞いてて腹立つというか、うわぁって感じがする。恐らく人気声優過ぎて聞き飽きてるっていうのもあるとは思う。

 古いのでいうとかんなぎとかエンジェルビーツとかはそこまでキツい感じはしなかったんだけど、最近のアニメだとかなりキツい。五等分の花嫁のイチカちゃんとかキャラ的にはエロゲで真っ先にルート入る系キャラなんだけど、花澤香菜の声と演技がキツくてさっさとコイツの話おわんねーかなって思う。とはいえ五等分の花嫁みたいに複数ヒロインの一人が花澤香菜ってならまだ我慢できる。しかしはたらく細胞とかただでさえ働かない俺にとってはかなり忌避感のあるアニメなのに主人公が花澤香菜ってなってくるといよいよ脚本演出構成がどれだけ良くてもウッてなっちゃう。なるかみお姉さん(新海誠の神映画『言の葉の庭』より)とかみたいに大人な女性の演技をしている花澤香菜は透き通るような声質も相まってサイコーに最強な陰鬱エッチレディが完成してそれだけで映画館代払えちゃうくらいしゅきしゅきだいしゅき円盤も買って帰っちゃおうかなって感じなんだけれども、はたらく細胞とかその他アニメのちょっとおふざけ的なキャラを演じると一転めちゃめちゃ気持ちの悪い感じがする。クラスの隅っこで集まって主食(ホモ)の話してる腐女子たちを想起させるというか、なんていうか陰キャとして彼女らと同じくクラスの隅で埃を食んで生きてきた俺にとっては同族嫌悪の対象に当てはまってしまう感覚。化物語千石撫子なんかで言えばまあ作者西尾維新にも飽きられてストーリー的にもヘイトを集めるキャラになったわけだからそんなに悪い作用はしてないし、キャラソンの良さがかなり際立っていることから考えても花澤香菜が声をあてたのは大正解だったと思う。おふざけキャラってわけでもないから「ややキモいな」くらいしか感じなかった。撫子のアンチが他のアニメでも花澤香菜キャラを叩いているのがちらほら見られるが、それはまあ人気の裏返しというか狙い通りというか、多分俺が感じている気持ち悪さとはちょっと違うジャンルのヘイトなんだろう。

 例えば好きな原作がアニメ化、ワクワクして一話見て脚本:岡田麿里だったら当然みんなキレると思うんだけど、好きそうなキャラが出てきてCV:花澤香菜もそれに一段劣るくらいのがっかり感といえば分かりやすいか。岡田麿里花澤香菜というと凪のあすからについて触れたくなるが、アレは岡田麿里が全ての罪を背負うべきアニメであり花澤香菜の話がしたい今の気分とは少しずれるので省略する。

 花澤香菜が演じるキャラが「な、なんなんですか〜」とか言うキャラだった日にはもうマジでどれだけ好きな監督と脚本のアニメだろうと見る気が失せる。こういうキャラにはこの声優、みたいなアニメ業界の常識というか慣習については特に思うところがあるわけではないし、声質的には声優界の中でも超絶美しいと言わざるを得ない花澤香菜を何かしらの役にあてたい気持ちはすごくわかる。そりゃ俺が声優選ぶ立場でも歌の上手い設定のキャラには水樹奈々様をあてたいし、ツンデレにはどうしても釘宮をあてたくなるのもわかる。ちょっと難しい役には悠木碧をあてとけば間違い無いだろう、みたいな風潮も俺は許そう。俺の懐の深さを表す小話になるのだが、アイランドというしょうもないアニメで田村ゆかりさん演じるテンプレの塊みたいなクソヒロインが「わたしはまぁっ↑て↓るぅ〜→」とこれまたクソみたいな歌を例のベタついた般若声で急に歌い出した時でさえ俺は真顔で乗り切った。何人のアニメファンがあの瞬間にアイランドを切ったのだろう、想像に難くない。なにはともあれ俺はそれなりに演技と個性には寛容だという自負がある。しかし何故だろう、花澤香菜の「な、なんなんですか〜」的なキャラはどうしても肌がブツブツ拒絶反応を示してしまうのだ。花澤香菜に罪はない、しかし花澤香菜は罪深い。

 今見てるってだけの余談なんだけど、五等分の花嫁の作画はあれどうしてあーなっちゃったの。そこら辺の素人でもバイトで雇ったほうがまだマシだろう。やる気ないなら辞めちまえよ。どれだけ期限が迫ってて急いでても納得いく形に起こしてくるトリガーってやっぱ凄いんだな、ダリフラは許さねえけど、と思いましたまる。